『スウェーデンーデン・トルシュビーのスキートンネル』
スウェーデン・トルシュビー市が管理運営するスキートンネルで合宿してきました。とても恵まれた環境で、北欧らしい自然を大切にし、様々なスポーツやアウトドアを体験できるエリアでした。スキートンネルのコースプロフィールは全長1.3km、標高差20m、室内気温−5℃前後、人工雪積雪70㎝でした。私たちの合宿期間にはイタリア、アメリカ、ドイツ、ノルウェー、日本のナショナルチームが来ていました。パラではカナダ、ノルウェーです。日本からは大学チームも来ていて、世界中から選手やチームが訪れるとのこと、街の活性化につながっています。
トルシュビースポーツセンターには、マウンテンバイク等の自転車スポーツコースエリア、アルペンスキー場、クロスカントリースキーコース、バイアスロン射撃場、サッカー場、ローラースキーコース、スポーツジム、トレッキングコースなど充実しています。宿泊施設も訪問者のニーズに合わせて、自炊施設やレストラン棟、サウナ棟、コテージ棟がありました。
荒井監督談
聞くところによるとスキートンネルは、市とスポーツセンターによって運営され、地元住民や選手にとって重要なトレーニング施設です。経営的には必ずしも黒字を目指しているわけではなく、公共の利益を考慮した運営が行われています。そのため、施設の収益だけでなく、地域に対する貢献が重視されているようです。スキーだけでなく、子どもたちのサッカーやアイスホッケーで楽しんでいる風景がとても良かったです。北海道にもあればと思いますが、自治体や地域・企業の知恵を出し合って実現したいスポーツ施設でした。
【選手コメント】
岩本美歌
昨年のニュージーランドに引き続き、夏に雪の上に立つ時間を下さった北海道エネルギー様には感謝しています。
今回はクラシカルの技術向上をメインに練習に取り組みました。クラシカルはずっと苦手な種目で、ここ数年でやっと形になってきました。陸上だと踏まなくても走れますが、雪上だと踏み込まないと走れません。「踏むこと・手足のタイミング」を重視しました。時々抜けてしまうこともありましたが、約10日間で前よりも踏むのが上手になった気がします。また踏まなくても走れるローラースキーに戻ってしまいますが、残り3ヶ月、この感覚を忘れないようにローラースキーでも踏むことを意識して練習に取り組みます。最後の方は風邪のような症状が出てしまい、思うように練習に取り組めない期間もありましたが、今回の失敗を踏まえて冬は対策していこうと思います。
スキートンネルでは日本の選手や、他国の選手も練習しており、上手な選手の滑りを見ることはとてもいい学びになりました。「どうせ勝てないから」とネガティブな気持ちを持つのではなく、「1分1秒でも上の選手に近づきたい」というポジティブな気持ちを持った方がいいと思いました。戦う土俵は違っても、日本の選手であれば国内大会で一緒に走る機会があるので、少しずつでもいいので背中を追っていきたいです。
反省点が多い2週間でしたが、収穫の多い2週間でもあったと思います。シーズンまで残り少ない期間となりましたが、最後まで諦めず自分の限界に挑戦していこうと思います。これからも応援よろしくお願いします。
松土琴葉
トーシュビーでは主にスキートンネルという屋内に人工雪で作られたコースを滑る施設でトレーニングを行いました。
今合宿で感じた成果は主に2つあります。1点目はスケーティングのリズムを掴めてよりスキーを滑らせられるようになったことで、余計な負荷が減り、楽しく滑れるようになってきました。
2点目はダイアゴナル走法で一本の板に以前より長い時間重心を掛けられるようになったことです。さらに長く、大きな動きで滑れるようにしていきたいです。
夏季に雪上でスキーに乗ることができ、大きな収穫を得ることができました。とても感謝しています。この合宿の成果を冬の雪上にも繋げていけるようにトレーニングを続けていきたいです。